まず、Springhead Libraryのダウンロード及びビルドの方法について説明します。
Springhead LibraryはGitHubで管理されており、 次のURLからダウンロード(クローン)することができます。
"https://github.com/sprphys/Springhead"
Springhead Libraryのクローン及びビルドにはgitが必要です。 予めインストールしておいてください。
参考URL:
git https://gitforwindows.org/
GUIツール https://tortoisegit.org/
以下、ダウンロードするディレクトリを"C:\Springhead"として説明を進めます。
Explore上で右クリックし“ Git Clone... ”を選びます(図1)。
Git cloneの画面で、 URLにhttps://github.com/sprphys/Springheadを、 Directoryにダウンロードする場所(この例では"C:\Springhead")を指定します。 さらにrecursiveにチェックを入れ、OKを押します(図2)。 以上で、Springhead Library及びそのサブモジュールがダウンロードされます。
コマンドラインからダウンロードする場合は、次のようにします。
次にhttp://git.haselab.net/haselab/springheadclosed.gitから closedソースを同様にクローンして"C:\Springhead\closed"に置きます。
以上でダウンロードは終了です。
Springhead Libraryのビルドには python 及び nkf が 必要です。 buildtoolサブモジュールをダウンロードしていない場合には、 別途インストールしてパスに加えておいてください。
Springhead Libraryのビルド方法について説明します。 ただし、サンプルプログラムをビルドする場合に限りこの節での作業は不要です。
ディレクトリ"C:\Springhead\core\src"へ移動します。
複数のソリューションファイルがあります。 使用するVisual Studioのバージョンに合ったものを使用してください。
"Springhead nn.n .sln"の nn.n の部分がバージョンを表します。
14.0 — 2015用
15.0 — 2017用
16.0 — 2019用
ソリューションファイルをVisual Studioで起動したら、 Springheadを“スタートアッププロジェクト”に指定してビルドします。 ライブラリファイルは、
構成名 | ライブラリファイル名 | ビルド設定 |
Release | Springhead##.lib | multithread, DLL |
Debug | Springhead##D.lib | multithread, Debug, DLL |
Trace | Springhead##T.lib | multithread, Debug, DLL |
・ Trace構成とは, フレームポインタ情報付きRelease構成のことです. |
ディレクトリ"C:\Springhead\core\src\EmbPython"に移動します。
適切なバージョンのソリューションファイル "EmbPython nn.n .sln"をVisual Studio起動し、 ターゲットEmbPythonをビルドします。
ライブラリファイルは、
"C:\Springhead\core\src\EmbPython"
に次の名前で生成されます。
構成名 | — | ライブラリファイル名 |
Relase | — | EmbPython##.lib |
Debug | — | EmbPython##D.lib |
Trace | — | EmbPython##T.lib |
・ ##については前節と同様 |
ディレクトリ"C:\Springhead\core\embed"に移動します。
適切なバージョンのソリューションファイル "SprPythonDLL nn.n .sln"をVisualStudioで起動し、 ターゲットSprPythonDLLをビルドします。 DLLファイルは、
"C:\Springhead\generated\bin\x64"
または
"C:\Springhead\generated\bin\x32"
に次の名前で生成されます。
構成名 | — | DLLファイル名 |
Relase | — | Spr.pyd |
Debug | — | SprD.pyd |
Trace | — | SprT.pyd |