Springhead Library - Using CMake

0.1 セットアップ

Springhead Libraryは、unixおよびWindowsの両プラットフォームに対応しており、 ビルド環境はCMakeを用いて生成することができます (unixではMakefile、WindowsではVisual Studio用のsolution/project file)。

この章では、Springhead Libraryのセットアップ方法について、 unixとWindowsのそれぞれについて説明します。

動作を確認しているプラットフォームは、以下のとおりです。

unix:
Ubuntu 19.04.4 LTS (x86_64)
cmake version 3.18.0
Windows:
Windows 10 Enterprise
Microsoft Visual Studio Community 2019, Version 16.9.3
Windows SDK version 10.0.18362.0
cmake version 3.18.1

本書では、Springhead Libraryをインストールしたディレクトリを".../Springhead"と表記します。 実際にインストールしたディレクトリに合わせて適宜読み替えてください。

セットアップでは、

などを実施します。

セットアップで得られた情報はセットアップファイル
".../Springhead/core/src/setup.conf"
に記録され、 CMake及びビルドの実行時に参照されます。 また、セットアップが済んでいるか否かはこのファイルが存在するか否かで判断します。

なお、セットアップファイルを削除することでセットアップ前の状態を復元できます。

Springhead Libraryのビルドで使用するツールは次のものです。

次の点にご注意ください。

0.1.1 unixでのセットアップ
初めてのセットアップ

ディレクトリ".../Springhead/core/src"に移動して、 スクリプトsetup.shを実行します。

ここでyと答えればセットアップファイルが作成されます。 セットアップ作業はこれで終わりです。

再セットアップ

初めてのセットアップと同様、次のようにしてスクリプトを実行してください。

必要な環境に変更がなければ

となり、スクリプトは終了します。

何らかの変更がある場合、たとえば

などの場合には

などとなりますので、yで答えてください。 必要な処理が実行され、セットアップファイルが更新されます。

何らかの理由で上記の“continue? [y/n]:”が表示されないとき、 または強制的にセットアップファイルを再作成したいときには、 setupコマンドに ‘-f’オプションを付けて実行してください。

0.1.2 Windowsでのセットアップ
初めてのセットアップ

ディレクトリ".../Springhead/core/src"に移動して、 スクリプトsetup.batを実行します。

セットアップ作業は以上です。

(注) devenvが複数見つかった場合は次のようになりますので、 適切な番号を選択してください。

再セットアップ

初めてのセットアップと同様、次のようにしてスクリプトを実行してください。

必要な環境に変更がなければ

となり、スクリプトは終了します。

何らかの変更がある場合、たとえば

などの場合には

などとなりますので、yで答えてください。 必要な処理が実行され、セットアップファイルが更新されます。

何らかの理由で上記の“continue? [y/n]:”が表示されないとき、 または強制的にセットアップファイルを再作成したいときには、 setupコマンドに -fオプションを付けて実行してください。