Springhead Library - Using CMake

0.2 オプションの変更

この章では、

などに対する設定方法について説明します。

配布されたデフォルト状態のままで構わない場合には、 次の章“ 0.3 ビルド ”に進んでください。

配布キットの中には、".../Springhead/core/src"に次のファイルが含まれています。

CMakeConf.txt.dist

外部パッケージ導入の設定を定義する。

ヘッダファイル/ライブラリファイルのインストール先の設定 を定義する。

CMakeSettings.txt.dist

ビルドパラメータの設定を行なう。

これらのファイルには各設定の既定値が設定されており、 これらの値はcmake実行時に参照され使用されます。

これらの既定値を変更する場合には、上記の該当するファイルを次のような名前で コピーし、コピーしたファイルを編集します(もとのファイルは変更しないでください)。 cmakeは実行時にこれらのコピーされたファイルを優先して参照します。

配布名 変更する名前
CMakeConf.txt.dist CMakeConf.txt
CMakeSettings.txt.dist CMakeSettings.txt

[参考]

0.2.1 外部パッケージを利用する

別途インストールしたパッケージを使用する場合は、 ファイル"CMakeConf.txt"の内容を次のように編集します。

変数CMALE_PREFIX_PATHにパッケージを探索するパスを設定する。

0.2.2 ライブラリとヘッダファイルのインストール先を指定する

ライブラリファイルとヘッダファイルのインストール先を設定する場合は、 ファイル"CMakeConf.txt"の内容を次のように編集します。

変数CMAKE_INSTALL_PREFIXにインストール先を絶対パスで設定します。 この設定をすることにより、find_package(Springhaed, REQUIRED)として Springhead Libraryを簡単に導入することができるようになります。

実際にファイルがインストールされるディレクトリは

です。 これらのうち、ヘッダファイルとライブラリファイルのインストール先は 次の変数を設定することで変更が可能です。 絶対パスまたは ${CMAKE_INSTALL_PREFIX} からの相対パスで指定してください。

0.2.3 ビルドパラメータを変更する

ファイル"CMakeSettings.txt"に定義されている変数のうち、 次のものは変更することができます。

OOS_BLD_DIR

CMakeの生成物を格納する作業場所(ディレクトリ)の名称。

デフォルト値はbuild。

LIBTYPE

生成するライブラリのタイプ。 静的ライブラリの場合はSTATIC、 共有ライブラリの場合はSHAREDを指定します。

WindowsではSTATICのみ有効。 unixでのデフォルトはSHARED。

VS_VERSION

Visual Studioのバージョン。 devenvがPATHに含まれているならば、セットアップ時に 自動的に設定されます。 そうでない場合には、適切な値を設定してください。

COMP_FLAGS_ADD

追加するコンパイルフラグ。

既定値COMP_FLAGSは"CMakeOpts.dist"に定義されています。

LINK_FLAGS_ADD

追加するリンクフラグ。

既定値COMP_FLAGSは"CMakeOpts.dist"に定義されています。

その他の変数は変更しないでください。