以下では,Springheadを保存したディレクトリをC:\Springheadと仮定して話を進めます. Springheadを入手したら,まずライブラリをビルドします. ただし,サンプルプログラムをビルドする場合に限りここでの作業は不要です (ライブラリは自動的に作成されます).
まず,Visual Studioで以下のソリューションファイルを開いて下さい.
【補足】 ファイル名末尾の数字は Visual Studio のバージョン番号を示しています. その他のソリューションファイル,プロジェクトファイルも 同様の規則でナンバリングしてあります. Visual Studio 2017 より以前の Visual Studioを使用する場合には適宜読み替えてください.
Fig. 2.1: Building the library
ソリューションを開いたらFig. 2.1に示すように Springheadプロジェクトをビルドしてください. ビルドに成功したらC:\Springhead\generated\lib\win32\ またはC:\Springhead\generated\lib\win64\ ディレクトリにライブラリファイルが作成されるはずです.
Table 2.1 に示すように, ビルドの設定ごとに異なるいくつかの構成が用意されています. ユーザアプリケーションの都合に合わせて使い分けてください.
Table 2.1: Build configurations
構成名 | ビルド設定 | 作成されるライブラリファイル名 |
Release | multithread, DLL | Springhead##.lib |
Debug | multithread, Debug, DLL | Springhead##D.lib |
Trace | multithread, Debug, DLL | Springhead##T.lib |
・ Trace構成とは,フレームポインタ情報付きRelease構成のことです. |